2015年11月4日水曜日

GX25 インターナショナルミーティングレポート - Live Editing : Salto

このセッションは開発チームFederico Azzato(フェデリコ・アザト)によるLive Editing(ライブ・エディッティング)のお話しです。昨年のインターナショナルミーティングで発表されたLive Editingですが、その後一年経っての最新情報です。





そもそも Live Editing という機能が考え出された背景ですが、昔々はGUIを開発する事が大変だったため(GUIのレイアウトもコーディングで定義)、WYGIWYG(What You See Is What You Get(見たままが得られる))というVBを始めとするグラフィカルなレイアウトエディターが考え出されました。
しかし、その後のスマートデバイスの登場で実装する環境の多様化・複雑化し、本来開発者にとって優しく簡単であったレイアウトエディターが、開発時には実行時の様子が全く判らない不親切なものへと変わってしまいました。(プレゼンでは洒落でWYSINLWYGAGYHと言っています)

そういった状況を打開するために Live Editing という動作しているアプリケーションをそのままエディットする機能が考え出されました。(今回のセッションではスマートデバイス用のLive Editingです)

具体的には
・immediate visualization(即時の可視化)
・live inspection(ライブインスペクション)
・immediate edition(即時エディション)
があげられます。


まず、どうやって動作しているかですが
AMALEP(非同期魔法の素晴らしいライブ編集プロトコル(たぶんこれも洒落です))というプロトコルを使っているそうです。
後でデモがあるのですが、デモを担当してるのがWilly(ウィリー)というエンジニアなのですが、彼は元々DebuGXというGeneXus用のデバッガーソフトを開発していて、恐らくその技術の進化形としてLive Editingを実現していると思われます。


実際の使い方ですが
1)GeneXus IDE上でビルドモードをLive Editingに変更し、ビルドする
2)フォルダービュー内のLive Editingビューを表示する
3)アプリケーションを実行すると、GeneXusのLive Editingビューにコネクト表示がされる
と至って簡単です。

あとはGeneXus上のレイアウトエディタ上でコントロールの配置やサイズの変更、色やフォントの変更など、ビジュアルデザインの変更を行うとコネクトしているスマートデバイス上で即座に変更が反映されます。即座にですよ、即座に。ちょっと信じられませんね。ビルドどころか保存もしてないのに。
又、今回デモされた新たな機能としては、ライブインスペクターという機能があります。スマートデバイス上で実行している画面をGeneXus上に取り込んで、画面レイアウトを3D表示させます。その3Dモデルをぐるぐる動かす事で、2D表示では重なって選択しづらいレイヤーの重なり合いを立体的にし、選択しやすくしています。上の写真がちょうどライブインスペクターをデモしている所です。GeneXusのライブインスペクタ ウインドウにスマートデバイスアプリの実行画面が表示されています。(写真の彼がデモを行っているWillyです)


今後は、Webジェネレータ版、Windowsジェネレーター版、データ版など、順次実装していく予定です。









[注意]当レポートはウルグアイでのイベントの模様を報告するものです。情報としてはベータ版や将来予測も含まれており、リリース時と異なる事もあります。あらかじめご了承ください。

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